22日、左京区一乗寺にある京都薬用植物園「初秋の特別見学会」に参加できた。当園は薬用植物を中心に約2,400種の植物を保有・栽培しており、「生きた薬草の博物館」といわれておる。

今回は「初秋の特別見学会」として15~20人がA、B、C、D班のグループとなって香辛料園、民間薬園、中央標本園、漢方処方園を見て回って各職員から詳しく説明を受けた。

初秋の見学会は二回目でまず薬用ハーブ園から見学、誰でもご存知のトウガラシ、皮膚刺激薬(外用)や辛味健胃薬(内服)の原料になる。
オランダキジカクシはユリ科で咳が痰を取るという。

ウコギ科のチョウセン人参は食欲不振、消化不良などを改善させるという。
ムラサキウマゴヤシの花は可憐な花。

クコは(ナス科)の花と実、めまいや視力低下などに用いれているという。
アカネ科のカギカズラはケイレン発作、めまいなどを改善させるという。

シソは発汗、鎮咳作用など期待して香蘇散に配合している。
アケビは解熱、利尿作用に効果があるという。

キク科の‘もってのほか’(シマカンギク)とダテ科の藍染のアイは、葉も果実も消炎・解毒・解熱作用があるという。

マメ科のエビスグサは生薬名・ケツメイシという、利用部位は種子。山椒はミカン科で、サンショウの実。

コガネバナ、根を乾燥したものを生薬で黄岑(おうごん)といい漢方処方に配合される。ミシマサイコは絶滅危惧II類という。 この薬用植物園は民間が行なっているもので、栽培している希少な植物の保護や保全の観点から特別見学会以外の一般公開はない。
<京都薬用植物園>
住所:京都市左京区一乗寺竹ノ内町11
電話:075-781-6111
見学:事前=予約必要
交通:地下鉄烏丸線松ヶ崎駅
市バス北8番一乗寺清水町下車徒歩15分
叡山電車 修学院駅下車徒歩15分
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