15日、日本三大山車祭りのひとつで、長浜曳山まつり(重要無形民族文化財)のハイライトを迎えた。
毎年4月に長浜八幡宮を中心に行われる祭りで豊臣秀吉公が長浜を治めたときから始まった。
由来書によると、秀吉公が源義家の後三年の合戦の凱旋の様子をあらわした「太刀渡り」を町年寄十人衆に行わせたのが八幡宮の祭礼の始まりと記されている。その後、秀吉公が男子誕生の祝いに町人へ若干の砂金を贈り、これを原資に町人たちが曳山を造営し、八幡宮の祭礼に曳いたのが「長浜曳山まつり」の始まりといわれている。
今年の一番山の高砂山(宮町組)の演目は「一谷嫩軍記 須磨浦の段 組討の場(いちのたにふたばぐんき すまうらのだん くみうちのば)」で武将・熊谷次郎直美と玉織姫、11歳の美しさと艶やかさにうっとりと見とれた。そのクライマックスを彩るのが「子ども歌舞伎」5歳から12歳の男子が衣装に身を包み名演技を披露する。
長浜町に属する各町と、七郷と呼ばれる隣接集落が参加し、13基の曳山があり、そのうちの12基(鳳凰山、高砂山、猩々丸、壽山、翁山、常磐山、萬歳楼、孔雀山、青海山、月宮殿、諫皷山、春日山)が子ども歌舞伎をおこない、毎年4基ずつ交代で巡行する。
子ども歌舞伎の上演を中心とした旧長浜町内の祭であり、毎年4月15日を中心とした長浜八幡宮の春の例祭に奉納される。小さな役者の名演技に熱い歓声が飛び交うなか、観衆たちは惜しみない拍手を送っていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿