火祭りの由来は、昔、石座に雄と雌の大蛇が住んでいて住民に大きな危害を加えていたという。神前の灯火で退治せよとのお告げの通り、松明に神火を点すと二度と大蛇は現れなかった。 この由縁に感謝し、今日まで松明の点火が伝承されている行事である。
境内の最奥にほぼ南面して建つハ所明神本殿(東)と十二所明神本殿(西)は、ともに一間社流造で、ほぼ同じ規模を有し、棟札から1766(昭和3)年に同時に造営されたことが明らかとなる。京都という伝統が強い地域の近くに立地することから装飾は極めて少なく、一間社流造の古式な姿を残している点に特色がみられる。
また、敷地の高低差を利用しながら軸線を強調した境内位置はみごとで、石垣や石段とあいまって優れた環境を形成している。さらに、この境内地は建物自体は新しいものの、市内ではほとんどみられない宮座の建物を残す例としている。
<石座神社>
住所:京都市左京区岩倉上蔵町302
自由拝観
交通:叡山電鉄 岩倉駅 徒歩約20分 岩倉実相院北側
京都バス 岩倉実相院バス停 徒歩2分
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