都心から離れた場所で比較的観光客が少ないのでゆっくりと紅葉を観賞できる。
もと、西八条塩小路付近に(現在の京都駅)あった浄土教系の古寺で、応仁の乱後荒廃していたのを江戸時代初期の1662(寛文2)年加賀前田家の老臣・今枝近義が祖父重直の菩提のために、この地に移し再建したものである。
山号は帰命山(きみょうざん)と言い、いまは天台宗の寺院である。
山門は小さく質素な門構えながら趣はやはり京の都の佇まい・・・創建当時の山門が今日も残されている。
右には鐘楼があり桧皮葺・宝形の屋根と格子状の側面をもって、釣鐘には「黄檗二世 木庵瑫山僧」の銘が刻印され、宇治萬福寺と同じ形式であった。
左手には約300体といわれる石仏群が並んでいる。市電河原町線の敷設工事に際して発掘されたもので、周辺は戦災や天災による死者や受刑者の屍があった処という。これらの石仏群は大日如来像や地蔵菩薩像が供養している。
山門を入って庫裏まで延びる石畳の参道が目に入ってくる。
蓮華寺は黄檗宗の様式の建築と江戸初期の池泉鑑賞式庭園は書院の東側から、清流を導いた奥行きのある作りになっているが座視鑑賞式庭園で座った目線に合わせての作庭だという。
<洛北 蓮華寺>
住 所:京都市左京区上高野八幡町1
電 話:075-781-3494(電話連絡謝絶)
拝観時間:9:00~17:00
拝観料金:大人・高校400円 ・障害者 無料
交 通:叡山電鉄本線三宅八幡駅から徒歩約10分
京都バス「上橋」下車徒歩約1分
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