境内を流れる一ノ井川沿いの水面に山吹の約3000株が群生し、ヤマブキの花が黄金色に染めている。関西一の八重咲きや白い山吹の名所として知られ、毎年4月10日~5月5日まで「山吹まつり」が開催されている。


ヤマブキはバラ科の低木で、桜が散る晩春に花を開き、鮮やかに黄金色に輝いた花は、新緑の葉とともにひときわ人目を引きつけている。


八重咲きの小振りの花が水面に花影を映す優雅な光景は圧巻である。


ヤマブキの花言葉は崇高(すうこう)と気高く、花の匂いはバラ科特有な高貴な香りで、その優雅な姿とともに付けられた。
日本と中国に原生分布し、現在でも旧家の庭垣によくヤマブキをみかけるがその黄金色の花と葉の緑が調和して美しい。


大社の一ノ井川沿いの風景がもっとも美しく、山吹の黄金の花と水車や石橋が重なり見逃したくない京の春景色の一つである。


桜も散る晩春、境内のヤマブキの花とともに川沿いを水の流れに合わせゆっくりと散策を楽しんだ。


松尾大社は平安遷都以前からの神社で、室町以降は境内の亀ノ井の名水が酒に変った逸話もあり“酒造の神”として知られる。松尾大社の神幸祭は第三日曜日に行われるが、ヤマブキは今が見ごろで春祭りと共に楽しませてくれた。
(4/16写真撮影)
<松尾大社・ヤマブキ>
住所:京都市西京区嵐山宮町3
電話:075-871-5016
境内:参拝自由:5:00~18:00
※庭園拝観時間:9:00~16:00(休日は17:00まで) 大人500円の有料
交通:阪急電鉄嵐山線「松尾駅」下車すぐ
市バス・京都バス「松尾大社前」下車すぐ
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