つづく・・・北国街道は古くからにとは物資が行き交う宿場町として栄えてきた。いまでも江戸時代の城下町を彩るレトロな雰囲気が漂う商家などが軒を連ねている。長浜城から東に延びる大手門通りとの交差点は「黒壁スクエア」が広がる。


黒壁?とは不思議だな~と常々思ったが、明治末期銀行が建築され、その外壁が黒漆喰の様相から「黒壁銀行」の愛称で親しまれていた。その建物を再利用して「黒壁一號館・黒壁ガラス館」として1989(平成元)年に造られた。


長浜には現在「黒壁スクエア」という街広場があり、この一號館を取り囲むように、約30店が軒を連ね、二號館のガラス工房では初心者でも製作に参加することができる。

また、十號館の黒壁美術館では古代から現代までの世界のガラス作品を約100点常設展示し、ガラスアートの粋を鑑賞できる。

この美術館の建物は、江戸時代末期に醤油問屋の豪商・河路屋の邸宅であった。蔵を含め大小15室の奥行きの深い展示場がある。
美術作品を座敷や土蔵で観賞していると和洋の対比・新旧の調和が面白く、古い商家の佇まいで出会うガラス芸術の世界にすっかり酔いしれて心地よい空間を感じた。


美術館ではガラスアートと奥の“土蔵”では野村陽子・植物細密画(ボタニカルアート)特別展を開催している。野村さんは八ヶ岳山麓の清里高原にアトリエを構え活動、里山の四季を彩る野山の草花をありのままに模写している。


古式ゆかしいお座敷でみる美術品は、季節感をテーマにした作品や現代ガラス作家を織り交ぜた展示をしている。つづく・・・
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