千年の時を越えて上賀茂神社では毎年11月23日に鎧武者たちの「鎧着初式(よろいきぞめしき)」「都よろい展示行列」が執り行われた。

平安・鎌倉時代に元服の時や鎧を新調したときに行われたもので、本殿お参り後、土舎で着初式が執り行われ烏帽子や兜が授けられ、親子で半年かけて作った鎧を着た子どもたちが上賀茂神社を練り歩るいた。

この催しは「鎧廼舎(よろいのや)うさぎ塾」さんが、子たちの成長を祈願し、平安鎌倉期の伝統儀式「鎧着始め」を可愛らしいお子たちが鎧兜を身に付け、見守り役の大人武者とともに皆さまにお披露目式であった。

ことしで第6回を重ねるといううさぎ塾さんは、消えゆく美しい日本文化の素晴らしさや伝統を大切にする想いを忘れず、現代の感性にも通ずる鎧創りを目指し、2007(平成19)年に京都西陣にて工房を開設したという。



午後12:30神社境内・庁屋を出発、「鎧着初め式」「都よろい展示行列」48人の一行は紅葉のなか御手洗川左側を通って一の鳥居に集結した。

一の鳥居で隊列を整えてから、本殿に向かって颯爽と参道を進み、二の鳥居で首を垂れ、玉橋を渡り楼門をくぐって全員が参詣した。



式は、土舎前で執り行われ神職による神事が行われてから、いよいよ本番の「鎧着初式」で、鎧姿の武者は壮観であった。



神職による祝詞奏上、巫女さんによる鈴音のお祓いを受け、3~12才の十数名の子どもたちは神妙な面持ち?であった。


鎧着初め式は、鉢巻を締めていた子が鉢巻を取り外して、かわり烏帽子を被る、烏帽子をしてた子が兜を授ける儀式であった。


その後、大阪在住の小学5年の男子が父母の感謝の意を述べた。


借衣装の他、見れば、この鎧・兜は精巧に出来た紙細工で半年も制作に要し本格的な鎧武者で晴雨に拘らず行われるという。

紅葉の境内のなかを、平安鎌倉期の創作大鎧を纏った武者姿の十数名が稀な雅な「都よろい展示行列」を拝見できよかった。(11/23写真撮影)
<鎧着初め式>
上賀茂神社境内・庁屋
11月23日午後12:30~
場所:京都市北区上賀茂本山339
電話:075-781-0011
境内:拝観無料
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