816(弘仁7)年、大風で倒壊し再建されるが、980(天元3)年、暴風雨の為またしても倒壊、以後再建されず、その後平安京の衰退とともに荒廃した。
現在は九条通の北側にある矢取地蔵堂の裏の公園内に「羅生門遺跡」という石碑が立っている。この石標は1895 (明治28)年、平安遷都千百年記念祭の事業として建立された。
建立されたころの西寺は、金堂、講堂、南大門、中門、五重塔、僧房、食堂など建ち並び、金堂・講堂の屋根は緑釉瓦(りょくゆうかわら)で葺かれ、寺の域は東西二町(250m)南北四町(510m)を有し、威風堂々聳え建っていた。
しかし、西寺は1233(天福元)年、塔が焼失後、以降再興されることなく地中に埋もれてしまって、今は唐橋の西寺児童公園の小高い丘に講堂礎石一つと「史跡西寺跡」の石碑が立つのみで遺跡は地下に残されている。主要伽藍は現在の唐橋小学校と西寺児童公園中央の下に、講堂跡が土塁として残っている。
<羅城門跡&西寺跡>
場 所:京都市南区唐橋
交 通:市バス羅城門下車直ぐ
西寺跡、市バス西寺下車徒歩2分
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