右京区鳴滝の了徳寺(りょうとくじ)は、山号を法輪山といって浄土真宗大谷派の寺院で別名・大根焚(だいこだき)寺と呼ばれている。
朝早くから観光バスを連ねて多くの方々が本堂に参拝し、熱々の大根焚を召し上がっていた。
国道162線福王子交差点から西へ入った鳴滝本町バス停で下車、御室川が流れる住宅街である。
宗祖・親鸞聖人は1252(建長4)年、この鳴滝の地で教えを説かれた。
そのお礼にと村人は塩味の大根を焚いてもてなしたという。
聖人はたいそう喜ばれ、形見として庭前のすすきの穂を筆代わりに、『帰命尽十方無碍光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)』の十字の名号を残された。
以来この『すすきの名号』を徳として聖人の教えを守り、毎年報恩講が行われている。本堂にまつられた『親鸞聖人』の御木像には、昔ながらの塩味の大根焚が御供えされている。
大根の産地は京都府亀岡産の青くび大根で毎年、12月9~10日の大根焚には、前日から準備された約三千本の大根が門徒方の奉仕で早朝より大鍋で焚かれ、約一万人の参拝者に振る舞われる。
了徳寺はいつの頃からか「大根焚」の名で世に知られ、京都の師走の風物詩となった。
<大根焚・了徳寺(報恩講)>
12月9~10日、時間9:00~16:00
※大根焚は有料
拝観:無料
住所:京都市右京区鳴滝本町83
交通:市バス「鳴滝本町」下車 徒歩約3分
参拝:9:00~16:00
電話:075-463-0714
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