京都府向日市内の西国街道沿いの旧家で公開展示が行なわれている「ひな人形めぐり」に行ってきた。


西国街道「ひな人形めぐり」のイベントは2/26~3/2までで向日市文化資料館や旧家「中小路家住宅」「富永屋」「塩﨑家」など古くから家族代々に伝わる人形飾りを、ことしは5年目で24会場が参加し江戸時代から明治・大正・昭和・平成のひな人形などが公開展示されている。


阪急電車西向日駅西口から徒歩10分、築四百年以上経つ中小路家(国登録有形文化財)は、西国街道に沿った住宅で上質なつくりの座敷を備えた元庄屋であり、広い邸宅の屋敷のお座敷にはひな人形の段飾りが所狭しと並んでいた。


江戸時代の雛人形、古今雛・人形を納める木箱のふた裏に1858(安政5)年と墨書されていると説明、またお内裏さまの衣装は和紙で紺色は特に害虫にもつよいと話しておられた。


目を引くのは大正、明治時代とならんだ七段飾りの古今雛、明治時代の方が保存状態もよく、武家階級の雛人形で徳川家は黒色と決っていたという。また女雛の衣装の金色の筋は皇室には絶対にないと話し居られ、こうして並んで両方をみると良く解る。明治時代の武家の名残りか雛人形のお犬さま「ちん」を連れた女性もあった。


中央の奥のお座敷には豪華な三つの段飾り、昭和の雛飾りがあり平成元年の中小路家所蔵の有職雛(中央)、お嬢さん誕生で購入したという。左は東北地方の雛人形で下段に縁起の好い「七福神」が飾られていて珍しい雛飾りであった。


源氏枠飾り雛人形や岡山の御殿飾りの雛段飾り、四国の御殿飾りの雛段飾りもある。昭和初期の雛人形、江戸時代の古今雛、鳥取用瀬町の棧俵もある。


さらに吊るし雛飾りは向日市在中の方が福岡柳川地方が故郷を偲んて作られ寄贈されたそうで、子孫成長とボケ封じによいと制作したという。


玄関で500円(お茶券付き)を払いお座敷に上ると、お琴や尺八による‘ひなまつり’の生演奏も聞こえて心地よい雰囲気になった。京都府向日市は西日本一番面積が小さく、2009(平成21)年から始まった「ひな人形めぐり」は歩いて回れる散歩には調度好い・・・。西国街道「ひな人形めぐり」つづく・・・
<ひな人形展>
会 場:中小路家住宅
場 所:京都府向日市上植野町下川原48 電話:075-921-2657
期 間:2/26~3/3
営業時間:午前10時~午後5時
定 休 日:毎週 月・火 イベント開催時
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