洛中 矢田寺 カボチャ炊き

23日、寺町三条上がったところにある地蔵尊を祀る浄土宗の矢田寺ではカボチャ供養があり行って来た。寺町通はお寺の多いところでその一角に寺は建っている。

本堂前には大きなカボチャが二つ並んでいて今年一年の無病息災を感謝し、カボチャ供養は10:00から行われた。

参拝者に無料で大釜で炊かれたホクホクのかぼちゃが先着1000名に配られ、寺町通りには長い行列を作って並んで待っていた。

白鳳4（700）年に天武・持統両天皇の勅願所として、奈良県大和郡山市にある矢田山金剛山寺の別院として矢田寺は建立されたという。

ご本尊のお地蔵さまは「代受苦地蔵（だいじゅくじそう）」と謂われて、人々の苦しみを代わってくださるといわれ、参拝後、カボチャをいただいた。もともとは壬生にあったそうだが、秀吉による区画整理で、寺町に移された。

法要儀式のあと、参拝者はカボチャを撫でて拝み、供養のカボチャを美味しくいただいた。

たくさんの提燈が飾られ、繁華街の一隅に心のオアシスとなっていて参拝者を温かく迎えてくれ、師走の矢田寺のカボチャ供養の一場面であった。（12/23撮影）