7日、第31回の祗園放生会(ほうじょうえ)が東山区辰巳大明神前で営まれた。
放生会は、日ごろ食卓に並ぶ生き物の恵みに感謝し、魚などを池や川に放って供養する行事である。

この祇園白川・辰巳大明神前の放生会の行事は1985(昭和60)年から始まって、今年で31回目であり古都祇園の初夏の風物詩となった。

特設ステージでは学生さんによる軽快なジャズの演奏は無しで、オカリナや渋い尺八の音色が奉納された。

大阿闍梨のカメラ撮影は禁止、供養が終わると比叡山の大阿闍梨一行は立ち去られた。

引き続きて「放生会について」栢木寛照住職の有り難いご法話があった。

各地で放生会が行われているが、比叡山の大阿闍梨が下山されて奉修をされるのは祇園放生会だけという。

法要の後、比叡山の大阿闍梨(だいあじゃり)や舞妓2名、市民が稚アユ約2000匹を白川に放った。

辰巳大明神前の祭壇で法要が営まれ、明王堂光永大阿闍梨と回峰行者らの念仏が流れるなか、祇園甲部の舞妓さん(彰子さんとまめ純さん)2名が手桶に入った稚アユを巽橋の上から白川に放した。

続いて一般参列者が、命に感謝し約2000匹の稚アユを次々に放流された。

訪れた観光客や市民は汗を拭きながら手を合わせて見守り、白川に放された稚アユは上流を目指してスイスイと泳いでいた。

念仏が流れるなか、祇園甲部の舞妓さん(真咲さんと紗千穂さん)も手を合わせた。

祇園の風情ある白川・巽橋周辺は、朝から大勢のカメラマンたちが集まり大変な賑わいだった。(6/7撮影)
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