花園にある法金剛院は花の寺としても知られ、1日ハナショウブを観に行った。市バスで天神川通り「黒橋」バス停を下車、JR線沿いを歩き丸太町通りの横断信号を渡ると目の前が法金剛院である。

この時期、夏椿や紫陽花、池にはハナショウブやハスも伝統的な品種が植えられるなど、四季を通じて楽しむことができる。

近所の幼稚園児が3名の先生ととも来ていた。池の鯉に餌を上げて歓声を挙げていた。

ハナショウブはいまが見ごろであり、紫陽花はあと1週間ぐらいであった。

白いショウブの花は、まるで真綿のような柔らかい感じがした。

オオシオカラトンボがハナショウブの蕾で一休みしていた。

ピンク色のハナショウブと白色や黄などもあった。

この寺を建立した待賢門院璋子(しょうし)は崇徳天皇と後白河天皇の生母であった。

平安時代、風雅な庭園にひかれて多くの歌人が法金剛院には集ったという。

四季折々の美しい景観は、西行法師の歌にも詠まれ、極楽浄土に見立てた浄土式庭園や巨岩を並べて造られた「青女(せいじょ)の滝」は有名で平安末期の姿をとどめている。

都会の雑踏の中、「ハスの寺」として名高い当院だが、清閑な雰囲気の庭園となっていて平安時代の情景を漂わせている。(6/1撮影)
<法金剛院ハナショウブと紫陽花>
住所:京都市右京区花園扇野町49
電話:075-461-9428
料金:大人500円(障害者300円)高校生以下300円
交通:JR嵯峨野線「花園駅」下車徒歩約5分
市バス「花園扇野町」下車徒歩約2分
駐車場:無料
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