10日、花街祇園町では“二人のお店だし”という儀式が行われたので行った。四条大和大路を東へ向いて歩いているとアマ写真家の外国人とであった。挨拶をしたら「祇園東」でも地方さんのお店だしがあると伝えてくれた。

二人のお店だしがあるのは、お茶屋「多麻」さんのまめ春さんとまめ柳(りゅう)さんのお二人であった。

多麻さんは祇園甲部で創業43年の芸舞妓のキャリアを持ち、市文化財保護や大阪M放送TV取材に来ていた。

晴れてデビューする新舞妓さんは、お茶屋・多麻さんの「まめ柳」さんと「まめ春」さんは満面笑顔で12時半過ぎ、男衆さんと挨拶に向かった。

男衆さんの手引きで一力茶屋に出入りする新舞妓さん、花見小路はギャラリーで混雑した。

このお二方はお仕込みから晴れて舞妓さんになるための、京舞・家元の井上師匠の手解きを受けたお店だしである。


華やかな正装の黒紋付に身を包み、だらりの帯は約5mもあり衣装全体で20㎏近い重さにもなり、新舞妓さん「まめ春」さん、右、「まめ柳」さんは共に初々しかった。


男衆さんの手引きでお二人の新舞妓さんは、「おかぁーさん、よろしくおたの申します」と 緊張の面持ちで女将に挨拶し、お茶屋を一軒ずつ廻った。

お店出しとは舞妓さんが華々しく花街に初登場のことで、これから芸姑さんを目指して修行をしていくお披露目である。

幼い少子が晴れて正式に舞妓さんになったことを祝って、べっ甲の簪(かんざし)に銀の挿し物で、お店だしの特別な髪型になる。

二名の新舞妓さんは、姉芸妓さんたちと三々九度の盃を交わす「お盃」の契り交わす儀式が行われ、この日から3日間は姉芸妓さん等に化粧をしてもらうという。


二人の店だしは、日ごろご贔屓筋になっているお茶屋さんなどお店に挨拶、二時間程で廻り終えた。

京都には祇園甲部に22名、祇園東に6名、上七軒7名、先斗町7名、宮川町23名(3/10現在)が、お茶屋(置屋)に舞妓さんがいるという。

まめ柳さん、まめ春さん、お疲れさんでした。 隣りの祇園東のお店だしに14時半急行した。(3/10撮影)
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