正月2日京都市内は元日に続き、2日夜も大雪に見舞われ積雪が21cmを記録し61年ぶりに20cmを超え、迷ったが‘雪の金閣寺’に行くことにした。

鏡湖池畔に立つ金閣寺は、京都市北区にある臨済宗相国寺派の別格本山で、正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)という禅寺である。

応永4年(1397)に足利三代将軍義満が営んだ山荘・北山殿を、その死後、禅寺に改め、義満の法号をとって鹿苑寺と名付けたという。

舎利殿(金閣)の初層は藤原時代の寝殿造りで法水院、第二層は鎌倉時代武家造りの仏間風の潮音洞、第三層は禅宗仏殿風の様式をとり、二層、三層とも漆塗の上に金箔を押してある。

三層のうち、金箔が貼られているのは二層目と三層目だけである。特徴的なのは三層全てにおいて異なる建築様式を用いている。

屋根の上には中国ではめでたい鳥とされる鳳凰が輝いている。

応仁の乱や若い僧の放火により「国宝・金閣(舎利殿)」が炎上焼失、昭和30年(1955)に復元、再建されたが焼失以後は、国宝には指定されていない。

庭園は金閣の周りの鏡湖池を中心に葦原島や、大小の島や全国から集められた岩や石が置かれ、背景の衣笠山を借景とする池泉回遊式庭園で国の特別史跡、特別名勝に指定されている。

書院の庭には樹齢600年の「陸舟(りくしゅう)の松」があり、帆掛け舟の形をしており、西方浄土の考えから西を向いて植えられているという。


茶室「夕佳亭(せっかてい)」は「南天の床柱」と「萩の違い棚」が有名で、江戸時代、後水尾天皇を迎えるために茶人金森宗和(1584~1656)につくらせた数寄屋造りの茶室で現在の建物は明治27年に再建された。

石造不動堂は安土桃山時代、豊臣秀吉の重臣であった宇喜田秀家が再建したとされ、金閣寺の境内の中で現存する最も古い建物になる。金閣寺は1994年に文化遺産として世界遺産に登録されている。
<金閣 鹿苑寺>
住所:京都市北区金閣寺町1
電話:075-461-0013
拝観:9:00~17:00
料金:大人400円(障害者300円)小・中学生300円
駐車場:有料(障害車いす駐車場有り)
交通:市バス金閣寺道下車徒歩2分
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