28日、快晴の一日で絶好の桜見物日和となり、寺町にある本満寺に見事な一本の枝垂れ桜を観てから平野神社に出かけた。

北区平野神社は昔より「平野の夜桜」として名高く、手洗舎前にある枝垂れ桜、「魁桜(さきがけざくら)」が見ごろである。

境内には魁桜、寝覚桜、胡蝶桜、嵐山桜、虎の尾桜、平野妹背(いもせ)桜、御衣黄桜、松月桜、手弱女桜、突羽根桜など約50種400本の桜が咲き競うという。

神社は794(延暦13)年、平安遷都とともに奈良後宮より遷祀された。平安期は日本で唯一の皇太子御親祭社であって源氏平氏等の氏神でもあったという。

桜の珍種の多いのは各公家伝来の桜を奉納し、家運隆昌を祈ったことに始まる。
それは「桜が蘇り・生産繁栄の徴」であるといわれている。

平安期は、貴族たちが様々な桜を長い期間愛でることを楽しんだといわれ、庶民には江戸時代夜桜が許され、『平野の夜桜』は京都を代表する花見の名所となった。

その代表的な“しだれの魁桜(さきがけさくら)”は今も名高く、他の桜に先駆けて咲くことから「魁桜」と名付けられた。

サクラを好む参拝者や観光客は思い思いに記念写真を納めていた。

境内桜苑のなかには、祇園円山公園にある枝垂れ桜と大阪造幣局の珍種の数々は当社により移植されたものである。

中秋の頃より咲き続ける十月桜は初詣の参拝者に桜咲く吉報の前触れとなり、三月上旬から五月上旬かけて約50種400本の桜が境内を彩り、平野神社は桜の植物館といわれている。(3/28撮影)火水天満宮につづく・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿