13日、祇園から地下鉄烏線に乗り府立植物園の北山に来たが冬の空模様で時雨ていた。観覧温室はポカポカ暖かくポインセチア展を観賞のあと、ツバキ園の中へ入った。
植物園の北東部一帯4,000㎡に日本古来の品種を中心に約250品種600本が植えられている。
ツバキの見ごろは長く、日本の風土が育んだ樹木で各地の公園や社寺にもあり、桃山時代から江戸時代にかけて多くの品種が生まれたという。
室町時代、茶の湯の興隆とともに茶花として愛好され全国各地で様々なツバキが作られるようになった。
品種も様々で江戸錦・肥後椿・土佐有楽・唐津・伊勢太白はその地方がわかる。
名前は統一されてはいなく、関西の「有楽」は関東では「太郎冠者」、京都で「日光(じっこう)」と言うのは東京では「紅唐子」、さらに愛知の「紅卜伴」は別名で呼ばれている。
世界各国でツバキの変種が作られているというが‘侘助’はサザンカとの交雑で生まれた品種である。
冬枯れの景色のなか、ツバキには牡丹や薔薇とは違った華やかさと気品があった。
別名マツユキソウ(待雪草)で知られるスノードロップ(ヒガンバナ科)も春を告げる花として咲いていた。(12/13午後撮影)(完)
0 件のコメント:
コメントを投稿