車折神社の例祭・三船祭は5月第3日曜日に行われているので三年ぶりで出かけた。神社で神事のあと、神幸行列を組み三条通りから渡月橋を渡り、平安時代の装束に身を包み新緑の季節かとおもわれたが雨模様で嵐山渡月橋までの行列は中止された。
午後2:00ごろから大堰川の船上の“神霊”御座船(ござぶね)に乗り移った。
1928(昭和3)年、昭和天皇即位を記念して始められた祭で、遡ること約1100年前、宇多上皇が嵐山の大堰川で舟遊びを楽しんだことにより平安時代の船遊びが再現された。
緑鮮やかな嵐山大堰川上で、神職が乗った御座船に竜頭船(りゅうとうせん)や鷁首船(げきすせん)など約21隻が次々に川面に浮かび、大勢の観光客が見守る中、ゆっくりと優雅に楽しんだ。
各船上では、平安装束の女性が雅楽に合わせて舞ったほか、小唄や謡曲などさまざまな芸能を繰り広げ、献茶が行われた。
室町時代、優美なさまに将軍が感動したと伝えられる「扇流し」を披露、和装の女性が、船から扇子を一つずつ川面に浮かべる奉納行事の一つとされている。
「三船祭」の語源は、白川天皇が行幸されたとき、「和歌」「漢詩」「奏楽」が得意なものを3隻の船に乗せたことから「三船」と呼ばれている。
平安時代の舟遊びを再現した同社の三船祭は雨中のみやび、王朝さながらに優雅な船遊びが繰り広げられた。
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