京の夏のおまつり、祇園祭・山鉾巡行で先頭を行く長刀鉾稚児の「社参の儀」が13日、東山区の八坂神社で行われた。稚児社参の儀は、お稚児さんが、神の使いとしての資格を得る儀式で、「お位もらい」とも言い、稚児は十万石の大名と同じ「正五位少将」のしるしとなる「杉守り」を授かった。


午前11時、蒸し暑い天気となったが、金色の立烏帽子(たてえぼし)にチョウトンボを飾り、狩衣姿の稚児・福井正賢くん(10)と補佐役の禿(かむろ)の安藤健之助くん(8)と福井正道くん(8)の二人を従えて長刀鉾稚児社参の儀を行った。


神社に到着後、稚児は長刀鉾保存会の役員と本殿に並び、神事が執り営まれ、稚児らが神妙な面持ちでおはらいを受けた。稚児は引き締まった表情で「杉守り」を受け取り、この日から神の使いとなり精進潔斎、汚れた地面に足をつけず、強力や馬に乗って移動した。


稚児らは山鉾巡行まで「神の使い」として扱われ、「女性が作ったものを食べない」「地面に足を着けない」などの決まりがあり、強力(ごうりき)と呼ばれる人の肩に乗って行うなど厳格な日々を過ごすことになる。


この日から稚児は、精進潔斎の毎日を送り17日の山鉾巡行を迎える。


ことしは長刀鉾稚児を補佐する禿の衣装が数十年ぶりに新調したそうで安藤くんと福井くんは真新しい衣装で社参の儀を務めた。

毎年13日八坂神社に詣でる稚児の社参には、きらびやかな装束を身に纏い白馬(セサミ号)に乗るが今も健在で「神の使いの稚児」を乗せ、近づく巡行へ気持ちを新たにしていた。
久世駒形稚児社参と山鉾の曳き初めはつづきとする・・・
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