2012年5月9日水曜日

明星山 三室戸寺 (みょうじょうざん みむろとじ)

8日、蹴上のツツジを観賞して、地下鉄六地蔵駅に行き、京阪電車で三室戸寺へ行った。紫陽花の花で有名な三室戸寺へはなかなかお参りもできなかったがやっとツツジの満開のとき来ることができた。
大きな「みむろどう」の燈籠と急勾配な石段三室戸寺の山門三室戸寺は京都府宇治市にある寺で本尊は千手観音である。西国三十三箇所第10番札所で本山修験宗の別格本山という。 寺伝によると寺の奥、岩淵より出現された千手観世音菩薩をご本尊として770年(宝亀元)、光仁天皇の勅願により南都大安寺の僧・行表が創建した。
得も言われぬ美しさが飛び込んでくる左側にもツツジがあった天智天皇の孫にあたる光仁天皇は、藤原犬養に命じてその光の元を尋ねさせた。宇治川の支流志津川の上流へたどり着くと、滝壺に身の丈二丈ばかりの「千手観音像」滝壺へ飛び込むと一枚の蓮弁(ハスの花びら)が流れてきて、一尺二寸の二臂の観音像に変じたという。
本堂きれいな石楠花の花 光仁天皇がその観音像を安置し、行表を開山として創建したのが当寺の起こりで、当初は御室戸寺と称したが三室戸寺に改称された。その後、桓武天皇が二丈の観音像を造立、その胎内に先の一尺二寸の観音像を納めたという。 開創以来、天皇貴族の崇敬を集め、堂塔伽藍も整い庶民の参詣で賑わうようになったが度重なる火災に遇い、15世紀に現在の場所に移された。
三室戸寺の石楠花の花は大輪阿弥陀堂京阪電車を下車し東に向かい徒歩で15分、境内の入口の所に受付があり拝観料を支払うようになっているが、障害者手帳提示しても割引はなく500円を志納した。 受付を通り約100m進むと赤い山門、左手のツツジに囲まれて参道を進むと右手からは得も言われぬ美しさが飛び込んでくる!!この世の極楽浄土を垣間見た感じがした。 庭園は後にして本堂にお参りだが、この石段、急勾配で足の不自由な人には堪える。左手にある坂道を通って上ることもできるが工事中である、手擦りも中心に一本だけである。 左横の大きな「みむろどう」の灯籠や石段前の「ようおまいり」と書かれた石柱が立っているのを見ながら石段を上がった。
三重塔」は江戸中期のもので、1910年(明治43)に兵庫県佐用郡三日月町の高蔵寺から移築したものである鐘楼は参拝者が100円志納し自由に撞くことができる「本堂」は重層入母屋作りの重厚な建物で1805年 (文化2)に再建され秘伝の千手観音立像が安置、京都府の文化財に指定されている。阿弥陀堂は本堂の東側にあり正面には「四十八願寺」と書かれた額が掲げられているが、有範卿が隠棲していた寺の額と伝えられている。
本堂から新緑の参道、山門を見る本堂から石楠花とツツジの花畑「鐘楼」は参拝者が100円志納し自由に撞くことができる。 朱塗りの全長16mの「三重塔」は江戸中期のもので、1910年(明治43)に兵庫県佐用郡三日月町の高蔵寺から移築したものである。つつく・・・

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