三室戸寺は京都府宇治市にある寺で本尊は千手観音である。西国三十三箇所第10番札所で本山修験宗の別格本山という。
寺伝によると寺の奥、岩淵より出現された千手観世音菩薩をご本尊として770年(宝亀元)、光仁天皇の勅願により南都大安寺の僧・行表が創建した。
天智天皇の孫にあたる光仁天皇は、藤原犬養に命じてその光の元を尋ねさせた。宇治川の支流志津川の上流へたどり着くと、滝壺に身の丈二丈ばかりの「千手観音像」滝壺へ飛び込むと一枚の蓮弁(ハスの花びら)が流れてきて、一尺二寸の二臂の観音像に変じたという。
光仁天皇がその観音像を安置し、行表を開山として創建したのが当寺の起こりで、当初は御室戸寺と称したが三室戸寺に改称された。その後、桓武天皇が二丈の観音像を造立、その胎内に先の一尺二寸の観音像を納めたという。
開創以来、天皇貴族の崇敬を集め、堂塔伽藍も整い庶民の参詣で賑わうようになったが度重なる火災に遇い、15世紀に現在の場所に移された。
京阪電車を下車し東に向かい徒歩で15分、境内の入口の所に受付があり拝観料を支払うようになっているが、障害者手帳提示しても割引はなく500円を志納した。
受付を通り約100m進むと赤い山門、左手のツツジに囲まれて参道を進むと右手からは得も言われぬ美しさが飛び込んでくる!!この世の極楽浄土を垣間見た感じがした。
庭園は後にして本堂にお参りだが、この石段、急勾配で足の不自由な人には堪える。左手にある坂道を通って上ることもできるが工事中である、手擦りも中心に一本だけである。
左横の大きな「みむろどう」の灯籠や石段前の「ようおまいり」と書かれた石柱が立っているのを見ながら石段を上がった。
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