旧本館の中庭には、美しいしだれ桜とソメイヨシノや容保桜(かたもりざくら)など6本が植えられている。和と洋の美しい庭を形成して隠れた桜の名所になっている。 旧本館中庭中央のしだれ桜の開花に合わせて行われるもので府民の桜としても有名で入場無料公開されている。
中庭中央のしだれ桜は、「桜守」として知られる造園家の16代佐野籐右衛門氏によると、氏の父である先代とともに昭和30年代に円山公園のしだれ桜の実生木(みしょうぼく:種から育った木)を植えたもので、円山公園の初代しだれ桜の「孫」にあたり繊細で妖艶な遺伝子を受け継いでいるという。
また、容保桜はヤマザクラとオオシマザクラの特徴を併せ持つ珍しい品種で通常のヤマザクラより大輪で、花梗(花軸から分かれ出て、先端に花をつける小さな枝)が長いことが特徴とのことだ。幕末、この地に上屋敷を構えた京都守護職で会津藩主の松平容保公にちなみ「容保桜」と命名されている。
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