26日、祇園の安井金比羅宮で使い古したり折れた櫛に感謝する「櫛まつり」が行われた。


1156年の保元の乱に敗れ、讃岐(香川県)で崩じた崇徳天皇の霊を慰めるために1275から77年(建治年間)に大円法師が建立した光明院観勝寺が安井金比羅宮の起こりである。祭神は崇徳天皇、大物主神、源頼政の三神を祀っている。


その後、観勝寺は応仁の乱の兵火により荒廃し、1695(元禄8)年右京区太秦安井にあった蓮華光院が祇園安井に移建され、その鎮守として崇徳天皇に加えて、讃岐安井金比羅宮より勧請した大物主神と源頼政を祀ったことから安井の金比羅さんの名で知られるようになった。


縁切り神社としても知られる安井金比羅宮、悪縁を切る“碑”(いしぶみ)がある。縁を断ち切り、良縁を結ぶ石がある。


主祭神の崇徳天皇が自ら国家安泰を祈られ讃岐の金比羅宮で一切の欲を断ち切ったと云う故事に習い、江戸時代より続けられた断ち物の祈願所として信仰されている。古より旧きを脱皮して新鮮な我を甦らせる縁切り、男女の縁はもちろん、病気・酒・煙草、賭け事など祈願成就を導く神として全国に有名である。
境内北側にある櫛塚(久志塚)は、女性の命とも言われる髪の美しさを引き立てる櫛が祀っている。この塚の前で祭典が執り行われ、拝殿で舞踊「黒髪」が奉納された。


その後2時頃より各時代の髪型に髪を結い衣装をまとった、時代風俗行列が神社周辺を練り歩るいた。行列は日本髪の美しさと結髪の技術のすばらしさでカツラを使わず、全て地毛で結いあげてある。時代風俗行列につづく・・・
<櫛まつり・安井金比羅宮>
場所:京都市東山区東大路通松原上ル下弁天町70
電話:075-561-5127
境内:無料
時間:式典13:00~行列出発14:00~
交通:市バス、東山安井下車すぐ
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