上御霊神社は地下鉄南北線で鞍馬口駅下車、南出口下る東へ約300mに西門・鳥居がある。
上御霊神社は俗称で、正式名は「御霊神社」御霊(ごりょう)さんと呼ばれ親しまれている。この御霊祭の起源は863(貞観5)年、平安時代に神泉苑で悪疫退散の神事、貞観御霊会として行われた。
連続する天変地異、天皇の周辺に連続して起こる近親者の死で怨霊(おんりょう)など悪い結果が生じ桓武天皇をはじめ為政者たち共通の思いであった。
800(延暦19)年7月、桓武天皇は早良親王に「崇道天皇」の尊号を贈った。
これが上御霊神社の始まりとされ怨霊を鎮めるために平安時代、桓武天皇の勅願により造られた。
御霊とは、政争に巻き込まれて非業の死をとげた人の霊のことであり、当時はしばしば悪疫が流行、御霊の祟りと考え祀ったのである。御霊者に「崇道天皇、伊予親王、藤原夫人、及観察使、橘逸勢、文室宮田麿」とあり、神泉苑で御霊会が行われている。
2011(平成23)年3月11日の東北・関東大震災、多くの方々の御霊をなぐさめ、その無念の思いを和らげ、その魂を安らかに眠らん!
天災や疫病が流行すると御霊を祀り鎮め、災いを無くそうとした御霊信仰がある。人間関係や仕事など、ストレスのこころの病気を治して、いつも平常心でいられるように、いまも人々は心を鎮める御霊神社のお守りを授かっている。
この日は洛西の病院を出てやっと御霊祭に間に合った。西門鳥居付近前は、露店が並んでいた。既に境内の拝殿には巡行する三基の神輿も飾り付けをして用意を待っている。南の門前で御霊太鼓が威勢よくなり響いた。それから間もなく、神社前を三基の神輿と四基の剣鉾とともに総勢600人の行列がスタートした。
つづく・・・
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