つづき・・・18日、京都で最も古い祭礼といわれる上京区の上御霊神社の御霊祭が行われ、時代装束に身を包んだ氏子や牛車や神輿、剣鉾(ほこ)など巡行が行われた。
昨年から140年ぶりに京都御所巡行が復活して三基の神輿が参内した。
江戸時代には御所内を神輿が巡行していたが、東京への遷都後に途絶えていた。
御霊祭は863(貞観5)年5月の悪霊退散の御霊会(ごりょうえ)が起源とされている。
思いがけない死を迎えた者の御霊(ごりょう)による祟りを防ぐための、鎮魂のための儀礼であり、“神泉苑”において御霊会が行われている。
平安時代、不慮の死を遂げた者の死霊(しりょう)=怨霊(おんりょう)へと意味が転化し、天変地異はすべて御霊の所業と考えられ、御霊に対する儀礼が出来上がり、この上御霊神社で御霊祭は行っている。
午前11時30分、拝殿で渡御の神事が厳かに営まれたのち、巡行は午後1時、同神社の南門先頭に触太鼓が出発した。巡行の行列は葵祭に匹敵する500名前後で氏子町を練り歩く。赤緑二つの獅子舞、剣鉾(龍鉾・蓬莱鉾・鷹羽鉾)3つ鉾、御剣行列・八乙女行列が続く。
神主のあと御神宝行列・稚児行列・童子あと牛車、若武者行列・御霊太鼓。ホイトッ!ホイトッ!の威勢の良い掛け声が街に響き渡って聞こえてくる!三基の神輿が(小山・今出川口・末広)続いて氏子地域を元気いっぱいに練り歩いた。
昨年から復活した、京都御所内を巡行する御所巡行は午後3時40分ごろ今出川御門から入った。この日特別に開かれた御所北門の朔平門(さくへいもん)前では勇壮な神輿の差し上げが行われ、辺りは熱気にあふれていた。
大勢の人々が見守るなか、神輿の担ぎ手たちが威勢のよい掛け声とともに今出川御門より3基の神輿が参内、担ぎ手たちの掛け声が響くなか、神輿を上下に揺らすと観客から歓声があがった。
ところで、小山郷、今出川口の二基の神輿はホイットー、ホイットーと言う掛け声だが、一基、末広神輿は、速いテンポでエライヤッチァ、エライヤッチァと言う!
左右三ツづつある大きな鈴が自慢の神輿で本殿の形をした刈又の形式、さらに、拝殿で暴れるのを防ぎ黒棒に縄を巻く、その縄を肩にかけ神輿を引き上げて全国でも珍しい祭で担ぎ方といわれている。
御霊祭は毎年5月18日に行われるために、各氏子町の町衆や参加の子供たちは臨時で学校が休業になるという!(完)
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