1052(永承7)年、関白藤原頼通が父藤原道長の仏寺(別荘)を、平等院に改めたものである。永承年間は末法初年に当たるとされ、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行していた。
1053(天喜元)年には阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶した。
堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって制作された丈六の阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさを極めたとされている。
浄土式の借景として史跡名勝庭園に指定され、極楽浄土を彷彿とさせる阿字池の鳳凰堂や観音堂を背景に淡い紫色の花房が垂れ下がる長藤は実に素晴らしい!
優雅な藤の花の姿に、訪れた人々は「きれいやなぁ・・・」と見入っていた。
樹齢200年を超すと言われる藤の木のまわりには大勢の人が藤の花房を手にとってほのかな匂いを嗅いでいた。
平等院のシンボル藤は、創建した藤原氏の家紋に象徴とされ大切にされている。
つづく・・・
<平等院の藤>
ところ:京都府宇治市宇治蓮華116 TEL:0774-21-2861
拝観時間:午前8時30分~午後5時30分
拝観料:大人600円 ・障害者300円
・なお「鳳凰堂」別途拝観料必要
交通:京阪宇治線「宇治」駅下車徒歩10分
JR奈良線「宇治」駅下車
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