大原野神社の特殊神事御田刈祭は、享保二年(1717)から続けられている秋の五穀豊穣を奉謝する祭儀で、神事のあと相撲の奉納が行われた。
相撲は神(かみ)相撲と呼ばれ、氏子を代表する力士二人「氏神・(藤原氏・北春日と秦氏・南春日)」が清めの塩を包んだ白紙を口にくわえて、四本柱をご神酒と塩で清めて相撲をとるもので、二回戦が行われ両者「引き分け」で争いが起こらないように助け合って神に誓いを立てるという慣わし。
神相撲に引き続き、少年横綱土俵入と洛西地区小学生四年生から六年生による「豆力士」の奉納相撲大会が行われた。
さらに御田刈祭のメインの一つ、赤ちゃんが相撲をする「泣き相撲」が行われ一歳前後の男子乳児による「赤ちゃん土俵入り」があり、大いに賑わった。
京都の泣き相撲は大人が赤ちゃんを抱えて、土俵でシコを踏み、最後に土俵に寝かせて土をつけるとスクスク元気に育つ、という縁起ものの儀式で参加人員は30名あまりと多数だった。
赤ちゃんはベビー服を着替えし、その柔肌には小さな“フンドシ”が巻かれ「祈・大原野神社・健」の文字が書れていた。母親から引き離され、行司に抱えられて土俵入りした赤ちゃんは神相撲の二人の力士に預けられる。
二人の力士も抱っこしてシコを踏む役も儘ならない!会場は笑いが絶えない・・・
国技でもある大相撲秋場所も始まったが相撲は神事としての意味深いものがある。つづく・・・
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