閑静な別荘地京都南禅寺北西、清流亭は野村別邸(碧雲荘)の西側にあり、しだれ桜の美しいところがある。病院リハの療法士の先生からのお薦めで知った。学生時代、南禅寺北西は通学路だったという!
明治42年滋賀出身の実業家、塚本与三次がこの地に邸宅を構えた。庭園は小川冶兵衛(植治)作庭、数奇屋は北村捨次郎作という。このころ、塚本は小川とともに、南禅寺界隈の別荘地開発を手がけた。
明治 大正きっての数奇屋工匠、北村捨次郎が創意をこらした表構えや茶室に書院、植治の小川冶兵衛の手による庭園、東山を借景に静かに時を刻む…。
琵琶湖疏水から引き入れたせせらぎが奏でる風趣に大正4年、東郷平八郎が「清流亭」と命名したという。
だが大正14年この邸宅は2分割され西側は三菱財閥の岩崎小弥太邸、東側は近江長浜出身の実業家、下郷伝平邸に渡った。
現在、東側は清流亭、西側は織寶苑となった。
一般人には確認の方法がないのが現状であるが、京都の街にも花があふれて百花繚乱のころである。
めぐる生命の喜びを、あらためてこの季節が教えてくれているような気がした…
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