私は以前TV放送を観て一度は訪れたいと思っていた!
奇しくも閑谷学校は友人の故郷であり、私の抱いていた念願が叶ったのである。
閑谷学校は、備前藩主池田光政が創設した。
建物の瓦は備前焼製であり、備前焼瓦は1700年ころから焼き始められたと言われている。閑谷学校では、10万枚の備前焼瓦が使われている。
現在の瓦は昭和34年から37年にふき替えられたものであるが、元禄時代、破損した元禄瓦が無断で持ち出されるのを防ぐ為、古い瓦は学校内のある場所に埋められてしまったという。
聖廟は孔子廟または西御堂ともいい、閑谷学校では最古の建物で貞享元年(1684)大成殿には元禄時代に鋳造された孔子像が安置され毎年10月第4土曜日拝観できる。
聖廟の前には種で育てた一対の中国原産の珍木「楷(かい)の木」がある。
楷の木:ウルシ科の落葉高木。中国、曲阜の孔子廟の植樹と伝える。
閑谷の秋を彩る紅葉は最高にきれいだろう。
閑谷学校は(国宝)に指定されており建築物の中でもっとも重要な建物である。
講堂の周囲は回廊をめぐらし、木部は全て拭漆(ふきうるし)で仕上げられており、床板は顔が写るほど磨きあげられている。丸柱10本の欅も当時の儘である。建築後300年の歳月を全く感じさせず講堂は荘厳さを保っている。
講堂正面の壁に「定(国宝)」と「朱子公学規」がかかげられ東側には「克明徳」の額があり、学生たちは儒学「朱子学」を学んだ。
団体の方たちが説明を受けていた。座り方から手解き受けて論語を一つ、大きな声で、「過ちて改めざる、是を過ちと謂う」を復唱していた!
講堂の隣には、習芸斉・飲室があった。広い講堂の中では火の気が無く冬はさぞ寒かったと想像される。
飲室は師匠・生徒の休憩室で中央には1m四方の花崗岩をくりぬいた炉(ろ)があるが、「斯炉中炭火之外不許薪火」と刻まれていて、生徒はこのきまりを忠実に守り天井は少しもくすんでいない。
石塀(せきへい)は元禄14年(1701)の建造で高さ、底部の厚さ共に2mのカマボコ型の石塀で、敷地の周囲を巡って765m続いている。日本では珍しい工法で中国の影響を受けて作られたといわれている。
閑谷学校として30年の歳月を要し池田光政が津田永忠に学校建設を命じ創設された。
友人の御祖父様や御伯母様も卒業生だという。私は遅まきながら閑谷学校を雰囲気を味わった様な気分がした。備前市日生町寒河(そうご)に始めて行ってみて車もない社会、閑谷学校へは片道16キロの道程、朝星・夜星で峠を越え歩いたという!勉学のために・・・
瀬戸内海に浮かぶ島々と日生の街を手に取るように眺め楽しんだ!
JR新快速で2時間少々で岡山県、友人に感謝御礼、楽しい旅だった!
旧・閑谷学校
(料 金)大人300円 小中学生100円 65歳以上120円 (障害者無料)
(開 館)9:00~17:00
(交 通)JR山陽本線吉永駅/車5分 山陽自動車道備前IC/車15分
(駐車場)普通車250台 バス13台
(住 所)備前市閑谷748
(電 話)0869-67-1436 特別史跡旧閑谷学校顕彰保存会
こんにちは。のどかで空気がすごくきれいそうなところですね。幹線道路に程近い、ごみごみした街中に住んでいる者としては、あこがれます。いつか行ってみたいです。
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