2013年10月4日金曜日

秋明菊 直指庵(じきしあん) 奥嵯峨

3日、右京区の嵐山・高雄パークウェイ内にあるフラワーパーク・コスモス園に帰りに、大覚寺の奥にある北嵯峨の直指庵に訪ねてみた。 奥嵯峨野の「直指庵」は‘女人の駆け込み寺’とも云われ、嵐山・大覚寺の北に位置して、いまシュウメイキクが見ごろである。
珍しい竹庭の中に秋明菊はあった!
直指庵の本堂、1月もしたら紅葉に染まる。北嵯峨にひっそり佇む寺院、浄土宗・祥鳳山(しょうおうざん)直指庵は、南禅寺で臨斉禅を修学していた「独照性円(どくしょうしょうえん)」が1646年(正保3)に営んだ「没蹤(ぼつしょう)庵」が始まりだという。
シュウメイギクの花がたくさん咲いていた。その後、黄檗宗の禅開僧・隠元(いんげん)禅師の教えを受けた独照が「直指人心」禅の悟りを示し、大寺院なっているにもかかわらず、寺号を定めず直指庵として創建したという。
開山堂。
幕末期、公家近衛家に仕えていた津崎村岡が再建、直指庵は浄土宗の庵寺となった。
訪れた三人の他には人はいない・・・。安政の大獄で捕らえられた尊王攘夷(じょうい)派の村岡局は江戸城で水戸藩士らと親交をもち、勤王の志士達と近衛家、公卿との連絡に当たり、特に近衛卿や西郷隆盛らの運動を助けた。やがて村岡は放免され、この庵に隠居し1873(明治6)年、88歳で没した。
秋明菊をみて至福のときを感じた!直指庵は「女人の駆け込み寺」と言ってもよく、訪れた女性の多くがこの寺に備えられている、思いの丈を綴る「想い出草」という1ページに青春の心の内を書き残している。ノートに書き込んだ悩み苦しみは、「想い出草観音」が救ってくださるという。現在の本堂は、1899年(明治32)に再建され本尊の阿弥陀如来像が祀られている。
「さがのさやさや」の唄を想い出す!「女人の駆け込み寺」と言って、悩み苦しみは「想い出草観音」が救ってくださるという。これといった庭園や国宝もない地味な寺院だが、この時季、訪れた人々にシュウメイキクと竹林のササの葉が吹く風にさやさやと聞こえ、静寂に包まれ清涼感溢れる感じがした。
 <直指庵>
場   所:京都市右京区北嵯峨北ノ段町3 
電   話:075-871-1880
拝観料金:500円 ・障害者も同じ
拝観時間:9:00~16:00
交   通:市バス 大覚寺から徒歩10分
駐 車 場:有り(有料)

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